初心者のための馬券予想方法

馬券予想の基礎の基礎

競馬におけるクラス分けとは?

クラス分けと聞いて思い出すのは新学期。
今年は誰と同じクラスだろう?とか親友と同じクラスだったら…などと思う人も多いはず。
もちろんそれは人間の世界、それも学校でのこと。
同じ学年を何人かの組に分けることをクラス分けといいましたね。

では、競馬の世界でのクラス分けとは何か。これから説明していきます。

実力で決まるクラス

まず先に、競馬の世界にあるクラスを紹介しておきます。

・オープン
・1600万下
・1000万下
・500万下
・未勝利
・新馬

となります。


まずは下の「新馬」から。

競争馬のデビュー戦と考えてもらっていいです。
最初のレースが新馬戦で、新馬戦は一回しか出走することが出来ず、
負けると「未勝利戦」にしか出走できなくなります。

ではその上にある「500万下」「1000万下」「1600万下」の説明です。

この数字は、その馬の「本賞金」の数字を表しています。
その賞金が、例えば400万円であるなら「500万下」のクラスとなり、
1200万円なら「1600万下」となります。

本賞金とは基本的に1着になった際に入る賞金の事で、レースによって金額が決まっています。
その賞金を合計した額が何円であるか。それによってクラス分けされるのです。
ちなみに重賞レースでは2着でもその賞金が本賞金に加算されます。

競馬では3着や5着でも賞金は貰えます。
その際の賞金は「総賞金」に加算されることになり、競馬新聞にも表示されます。

が本賞金、が総賞金。
本賞金と総賞金

難しい説明をしましたが、
1回勝つと500万下
2回勝つと1000万下
3回勝つと1600万下
それ以上でオープン、と考えてもらっても間違いではありません。
実際に賞金面でもそう当てはまります。

格上挑戦とは

さて、クラス分けの意味が分かったところでどう馬券に活かすか。
これが問題です。

その前に「格上挑戦」という言葉を覚えておいてください。
その名の通り「格が上のクラスに挑戦」することなのですが、
500万下クラスの馬が1000万下のレースに挑戦!なんて時にこの格上挑戦という言葉を使います。

では何故わざわざ格上挑戦するのか。
当然、格が上のクラスのレースのほうが賞金は高いです。
でもそんな理由で格上挑戦すを決める関係者はまずいないでしょう。

格上挑戦する馬の理由は、
@出走させようと思った日に、その馬のクラスではその馬に適した条件のレースがないから。
Aもっと上のクラスで活躍できる馬だと見込み、あえて挑戦させた。
B登録頭数が少なく、確実に出走できそうだから。

なんて理由が考えられます。

大体@が理由の多くに挙げられます。
芝の1200mのレースに出したいがこの馬のクラスでは今週、来週にはない。
しかし上のクラスなら今週にある、だから格上挑戦しよう。
これはよくあります。

こういう馬の取捨が予想の上で難しいところです。
その馬に最適な条件ならそのクラスでも通用するのか?
格の差に負けてしまうのか?
難しいところですが、これまでのレースで、その条件で無類の強さを発揮しているなら買いでしょう。
逆に善戦している程度なら疑ってかかった方がいいと思います。
もちろんケースバイケースですが(苦笑)

格下に挑戦することはできません。

降級馬を狙え!〜その1〜

また難しい言葉が出てきました。
降級馬とは何か、まずこれを説明します。

降級、つまりクラスが下がる馬のことを指すのですが、どういう時に下がるのか。

まず、時期で言うと毎年5月末〜6月初旬の開催替わりにクラス編成というのがあります。
2012年を例に挙げて見てみましょう。

東京2012年5月27日東京2012年6月3日
6R3歳500万円以下
1600m 芝
6R3歳以上500万円以下
1400m ダ
7R4歳以上500万円以下
1400m ダ
7R3歳以上500万円以下
2400m 芝
8R青嵐賞
4歳以上1000万円以下
2400m 芝
8R3歳以上500万円以下
1400m 芝
9Rむらさき賞
4歳以上1600万円以下
1800m 芝
9R青梅特別
3歳以上1000万円以下
1600m ダ
10R東京優駿
3歳オープン
2400m 芝
10RホンコンJCT
3歳以上1000万円下
2000m 芝

この表は2012年の第2回東京最終日5/27と第3回東京初日6/3のレース表を抜粋したものです。

開催が替わるまでは3歳馬は3歳限定のレースしか出走できませんでした。
(例 5/27 6レース)

開催が第3回に変わる際にクラス編成が成され、
3歳馬は4歳以上の馬と一緒に出走することが出来るようになりました。
(例 6/3 7レース)

7レースを比べてみると分かりやすいかもしれません。
5/27は「4歳以上で500万円以下の馬」という条件がついていますが、
6/3は「3歳以上で500万円以下」に変わっており、
さらに「4歳以上は1000万円以下」という条件も加わっています。
上の表に表示はありませんが、3歳とそれ以上の馬の混合戦の場合は必ず加わります。
※新聞によっても表示が無かったりする場合もあります。

これが3歳が1000万円以下なら4歳以上は2000万円以下
3歳以上が1600万円以下なら4歳以上は3200万円以下と倍になります。

これで、それまで1000万円以下に出走していた本賞金が900万円だった5歳の馬が、
第3回開催以降であれば500万円以下のレースに出走することができるのです。

つまり、一度勝っている500万円以下のレースに再度出走できる!
というわけなのです。
こういうパターンを降級する、というのです。
非常にややこしいですがわかって頂けたでしょうか?(笑)

降級馬を狙え!〜その2〜

では降級馬は必ず買った方がいいのか?
実力的に考えると、一度勝っているそのクラスに再び出走するわけですから力は上と考えられます。
ですが、上のクラスに上がったがそこでは勝てずに降級してきた、とも考えられます(実際にそうなのですが)

降級馬を狙うには、まずその馬の成長段階がどうなのかを考えてみましょう。

新聞の馬柱で最近の走りをチェックします。
二桁着順が続いていたり、惨敗が多くあるようなら間違いなくピークは過ぎているでしょう。
そういう馬は降級しても好走できるかどうか疑問です。

上のクラスで善戦が続いており、勝ち負けできる力があったが時期が来て降級。
そんな馬は迷うことなく買い!ですね。
が、こういう馬は間違いなく人気を背負います。
つまり騎手からのマークも強くなり、自由な競馬をさせてもらえない可能性も…
ですが買わないわけにはいかない降級馬に入ります。

あと、降級馬だけに限りませんが相手なりに走る馬というのが存在します。
上のクラスで3着4着が続いていて降級。このクラスでは間違いなく1着候補!連は堅い!
という馬がいたとします。
しかしこういう馬の中には、どのクラスで走っても3着や4着、好走はするが勝てない、という馬がいます。
上のクラスで走ろうが、下のクラスで走ろうが、どの相手でも好走だけ。
勝ち味に遅い、とも言います。

そういう馬かどうかは、馬柱をさかのぼってチェックするようにしましょう。


以上、クラス分けで考える予想の基礎でした。

まとめます。

・賞金には本賞金と総賞金がある。

・その本賞金の額によって出走するレースが決まる。

・格上挑戦している馬は、その理由を考え好走できるか判断する。

・降級馬は全て力が上ではない。ピークが過ぎた馬は捨てろ!

・勝ち味に遅い馬を見極めること。



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